新しい脱毛法という宣伝文句で、SHR方式や蓄熱式をうたう脱毛機器が増えてきました。

確かに「蓄熱式脱毛の考えでSHRモードを搭載したレーザー脱毛器」は存在するのですが、「SHR方式の光脱毛」という言葉はいろいろな意味で間違えています。

さらに、SHRや蓄熱式にさまざまな説明──ときに根拠不明な──がなされることで、消費者だけでなく医療者にも混乱が見られます。

いったん情報を整理し、正しい知識で安全な脱毛を行いましょう。

SHR脱毛や蓄熱式脱毛って?誤った情報に要注意!

「SHR方式の光脱毛」という言葉は、なぜか日本国内で浸透していますが世界的には通用しません。

それは歴史を見れば分かります。

SHR方式・蓄熱式脱毛の正しい意味をまとめました

蓄熱式レーザー脱毛とは
・単発で必要なエネルギーを与える従来式と異なる。
・弱いレーザーで照射を繰り返し、必要量まで加熱する
脱毛のこと。
・段階的に蓄熱していくレーザー脱毛なので「蓄熱式」と
呼ばれる。
・脱毛機のメーカーによって「蓄熱式」の呼び名が異なる。
・「ソプラノ」のメーカーでの呼び名は
「SHR(Super Hair Removal)モード」。
・「メディオスター」のメーカーでの呼び名は
「Smooth Pulseモード」。

アルマレーザーズ(Alma Lasers)社が2006年に発表したレーザー脱毛の一方式です。

レーザー脱毛は体毛に含まれるメラニン色素が光を吸収し、熱を発することで成立しています。

その仕組みは変わりませんが、「蓄熱式」は弱いレーザーを複数回連射して徐々に温めるようにしました。

蓄熱式機器のうち「ソプラノ」が搭載しているのが元祖SHRモードです。

サロンのSHR(スーパーヘアリムーバル)方式脱毛とは
・レーザーではなく、光で弱い熱を繰り返し当てる
脱毛方法。
・本来はレーザー脱毛機「ソプラノ」の脱毛方式の
名称だが、最近では、脱毛サロンでも「SHR方式」
という言葉が使われている。

SHRという用語はアルマレーザーズ社が持つレーザー連射モードであり登録商標です。

しかし、国内では連射するタイプであれば、光脱毛であっても「SHR方式」と自称する傾向があります。

また、ほぼ同じ意味で「蓄熱式」も使われています。

本来の意味を踏まえた上で「SHR方式」を定義します

この記事では、光やレーザーなど種類は関係なく、

「SHR方式(蓄熱式)脱毛」=「徐々に温かい熱を与える脱毛方法」

とします。

アルマレーザーズ社は公式サイトなどで「SHRは自社の商標である」と主張しています。

しかし、ここまで解説してきた通り、日本国内では誤用や拡大解釈が見られる非常に残念な状況になっています。

ここでは、すでにSHRという用語が流布してしまっているため、その現状を受け入れて話を進めます。

SHR脱毛・蓄熱式脱毛の5つの特徴

  1. あえて出力を抑えたレーザーや光を使うこと
  2. 連射しながら肌にすべらせるように照射すること
  3. 十分な冷却装置が備わっていること
  4. 照射面が広いハンドピースが用意されていること
  5. ランニングコストが安いこと

蓄熱式脱毛の本家であり、蓄熱式のうちレーザーを連射するSHRモードを実装したアルマレーザーズ社は、上記のような特徴により「痛みなく、安全で効果的な脱毛を、安価に提供できる」としています。

後を追った蓄熱式脱毛機、国内ではSHR方式とされる多くのメーカーも、ほぼ主張は同じです。

「絵筆でなでるように」ハンドピースを動かして照射していき、毛穴にそって赤く反応が出たら効果が出た証拠というように、目で確かめながら施術できるのもポイントです。

SHR脱毛(蓄熱式脱毛)の口コミ評判は?体験者のホンネの声を調査!

決して多くはありませんが、すでにチャレンジしてみた人もいます。

ホンネの感想を集めました。

SHR方式脱毛(蓄熱式)の良い口コミ

SHR方式脱毛(蓄熱式)の悪い口コミ

SHR全体が悪いわけではありませんが「効果がない!」と怒り出す人がいるように、自称SHRのなかには質の悪いものが混じっているようです。

SHR脱毛(蓄熱式脱毛)の効果と回数は?VIOの効果は?抜けないって本当?

良い悪いの感想は痛みに関するものにかたよっていましたが、肝心の効果はどうなのでしょうか。

SHR脱毛(蓄熱式脱毛)の効果は?

全身ツルツルになったのか、自己処理が楽になったくらいなのか、具体的なところが分からず残念ですが、人と比べるものでもないので本人が満足していれば何よりです。

痛みが強く効果が出るのに時間がかかる男性ヒゲ脱毛ですが、従来式とSHR(メディオスターとソプラノ)を体験したうえで、良いところ悪いところをあげてくれています。

同じく痛みが強くなりがちなVIO部位を、従来式とSHRで比較しています。

「効果」という書き方をしていますが、おそらくポロポロ抜ける即効性なら従来式、効果を実感するのに時間がかかるのがSHRということでしょう。

SHR脱毛(蓄熱式脱毛)は何回で脱毛完了する?VIOの回数は?

VIO部位は肌色や毛質の個人差が大きく、終了までの回数も一定ではありません。

しかし、5回、6回くらいでは完全に終わらないケースが多いでしょう。

VIOではありませんが、手こずることが多い男性ヒゲで回数を重ねたケースです。

SHRに属する医療レーザーのメディオスターで15回という数字は参考になるかもしれません。

SHR方式脱毛(蓄熱式)とHR方式脱毛(単発式)の違い

広く普及している単発式のHR(Hair Removal=脱毛という意味)に比べて、SHR(Super Hair Removal)は、どこがスーパーだと主張しているのでしょうか。

【脱毛サロン(光脱毛)】SHR方式脱毛とHR方式脱毛【比較表】

脱毛サロン
(光脱毛)
SHR方式脱毛(蓄熱式) HR方式脱毛(単発式)
脱毛の
しくみ

※参考画像(アイセル公式)

弱い照射を繰り返して蓄熱する
ことで、毛包にダメージを与える
とされています

※参考画像(アイセル公式)

単発で強い照射を行い、毛包から
毛乳頭まで体毛を作る組織全体に
ダメージを与えます

脱毛効果 濃い毛に効果あり 濃い毛に効果あり
痛み
とても弱い

弱い
通うペース 数週間~数ヶ月に1回 1ヶ月~数ヶ月に1回
完了までの
期間
半年~数年 半年~数年
産毛 照射可能
日焼け肌・
色黒・
色素沈着
照射可能
費用
医療より安い

医療より安い

国内のサロンやメーカーでは、高速で点滅するものをSHR方式と呼んでいるようです。

なお、SHR方式について「毛周期に関係なく」や「毛穴が休止中でも」といった説明が一部の宣伝で見られることがありますが、もちろんそのようなことはありません。

じっさい多くの解説イラストでも、毛穴の中には成長期の毛根が描かれているはずです。

【医療脱毛クリニック(レーザー脱毛)】SHR方式脱毛とHR方式脱毛【比較表】

医療脱毛
(レーザー脱毛)
SHR方式脱毛(蓄熱式) HR方式脱毛(単発式)
脱毛の
しくみ

※参考画像(聖心美容公式)

イラストでは分かりにくいですが、
ハンドピースを何度も往復させて
脱毛に必要なエネルギーを徐々に
蓄熱していきます

※参考画像(聖心美容公式)

ハンドピースを密着固定し、
狙った体毛にのみ強いレーザーを
照射します

脱毛効果 濃い毛・産毛に効果あり 濃い毛・産毛に効果あり
痛み
とても弱い

弱い
通うペース 1~数ヶ月に1回 1~数ヶ月に1回
完了までの
期間
数ヶ月~2年 数ヶ月~2年
産毛
日焼け肌・色黒・
色素沈着
費用 施設によって大差あり
普通

あくまでもイラスト表現ですが、蓄熱式は広い範囲の毛根が同時に赤く発熱しているのに対し、単発式はピンポイントで強く発熱しています。

このように、体毛のメラニン組織をターゲットとし、レーザーのエネルギーを熱に変えて脱毛するという基本的な仕組みはどちらも同じです。

しかし蓄熱式では、単発式で問題となっていた痛みやスキンタイプへの対応能力が向上しました。

【脱毛サロン(光脱毛)】SHR脱毛のメリット4つ!効果が高いのに痛くない

  1. ほぼ痛みがなくマッサージのよう
  2. スキンタイプにかかわらず施術できる
  3. 広い面積だと1回あたりの施術時間が短い
  4. 費用を抑えられる可能性がある

ほぼ痛みがなくマッサージのよう

もともとサロン用の脱毛機器は、医療用に比べ出力が抑えられています。

SHR方式では、さらに出力を下げて照射するため、施術を受けたタイミングや部位によっては全く痛みを感じないこともあるようです。

もっとも、体毛を作る組織に何かしらのダメージを与える以上、多少のインパクトはあるはずで「無痛=効いていないのでは」という考え方もあるでしょう。

しかし、今まで強い痛みを感じて施術を断念してきた人でも耐えられる可能性があり、それがサロンのSHR方式を選択する最大のメリットです。

スキンタイプにかかわらず施術できる

脱毛目的で肌に照射された光は、外から中に一直線で進みます。

中の方には毛母、毛球、バルジ領域などがあり、これらにダメージを与えると発毛が抑制されるというのが、基本的な仕組みです。

問題は、より外に近いところに色素沈着や日焼けなどによるメラニン色素が発生している場合、先に光が吸収され発熱してしまうこと。

しかし、SHR方式では冷却面が皮膚表面に繰り返しあたり、外から冷やされるためメラニンの致命的な発熱を抑えられ、メラニンが多めの褐色肌でも施術できるのです。

広い面積だと1回あたりの施術時間が短い

SHR方式の脱毛器は連射モードを備えています。

1秒間にババババババババババッと10回くらい照射するのですから、毎秒2回でピッ…ピッ…と行っていた従来式とは圧倒的にスピード感が違います。

もちろん「同じ場所を何回も往復することで蓄熱する」仕組みですから、単純に5倍のスピードになるわけではありません。

しかし、1回1回集中を要する従来式に比べ、肌の上をすべらせるように動かすSHR方式は施術者にとっても負担が軽く、背中など広い面積でも一気に終わらせることができます。

費用を抑えられる可能性がある

多くのメーカーが「1回の施術時間が短く、多くの顧客をすばやく脱毛できるうえ、ランニングコストも安い」などと主張しています。

現在までのところは「新しい方式だから」と高額設定をしているサロンも一部あるようですが、普及が進んで価格競争の段階に入れば、支払う費用がさらに下がる可能性もあります。

メーカーの広告には「効率が10倍!20倍!」という宣伝文句が並んでいますので、費用は10分の1くらいになるのでしょうか。

期待しておきましょう。

【医療脱毛(レーザー脱毛)】SHR脱毛のメリット4つ!効果が高いのに痛くない

  1. 他のレーザー脱毛器より痛みが少ない
  2. 地黒や日焼け肌にも対応できる
  3. 広い面積でもすばやく処理できる
  4. 安全性が高い

他のレーザー脱毛器より痛みが少ない

従来式の医療レーザー脱毛は「効果はあるけれど痛い」というのが一般的な評価でしょう。

じっさい効果と痛みはおおむね比例するというのも真実ですが、じつはムダに痛いというケースもあったのです。

体毛を作る組織はタンパク質ですので、使えなくするには「温泉卵が固まるくらい」の温度で十分です。

しかし、単発式はそれを超えて過熱することがあり、時には毛穴から体毛が飛び出す(ポップアップ)ほどの衝撃を与えていました。

蓄熱式のレーザー脱毛はゆっくりと温度をあたえるため、必要以上に熱かったりムダに痛いということがありません。

地黒や日焼け肌にも対応できる

海外製の蓄熱式レーザー脱毛器は、ワールドワイドに展開することが大前提です。

そのため白人から黒人まで、人種や肌の色にかかわらず脱毛治療ができるように設計されています。

たとえば「ソプラノ」シリーズの場合、プログラムが自動制御するようになっており、肌色や体毛の状態を入力すると、安全で効果的なレーザーが出るよう調整されます。

また、上位機種ではYAGやアレキサンドライト領域のレーザーや赤外線を出せるものもあり、より幅広く対応できます。

広い面積でもすばやく処理できる

蓄熱式専用のハンドピースは、単発式より照射面が広い傾向にあります。

これは面積あたりの出力が弱いため、仮に同じパワーであっても、より広く照射できるためです。

それに加えて、1秒あたりの連射速度が10回前後と多く、通常1秒に2回くらいの単発式に比べるとスピードが格段に違うのです。

蓄熱式は、弱い照射を「何回も繰り返す」仕組みですから単純比較はできませんが、広い面積でもストレスのない時間で処理できるというメリットがあります。

安全性が高い

ダイオードレーザーの脱毛器は、多くが接触型の冷却装置を備えています。

皮膚に直接触れているので冷却効果は高いのですが今まさに照射している部位が見えないという欠点がありました。

具体例を挙げれば、ポップアップして飛び出した体毛が照射面に貼り付き、気付かないまま照射を続けた場合に、点々とヤケドするという事故もありえたのです。

その点で蓄熱式は、そもそもポップアップが起こりにくいうえ、ハンドピースを素早く動かしながら目視で確認できるため、安全性が高まっているといえるでしょう。

SHR脱毛(蓄熱式脱毛)3つのデメリット!導入数が少ない

  1. 導入している脱毛サロンやクリニックが少ない
  2. 施術後抜けるのが遅い(抜けないと勘違いされやすい)
  3. 細かい部分の処理は苦手

導入している脱毛サロンやクリニックが少ない

新方式ということを高く評価し、着々と導入をすすめる施設がある一方で、効果やメリットを慎重に見極めようとしている医療者、経営者も多いようです。

そもそも、脱毛用機器とくにレーザー脱毛器は非常に高価なものなので、今までも一気に入れ替わったことはありません。

じっさいSHR機器も普及のスピードは決して早くはなく、結果として「県に1ヶ所しかない」というように、価格競争が起きにくい状況になっています。

比較対象がないため仕方なく選択するはめになるのは、消費者側にとって少なからずデメリットになるでしょう。

施術後抜けるのが遅い(抜けないと勘違いされやすい)

特にこれまでレーザー脱毛を経験してきた人は、照射後数日~1週間くらいで毛がごっそり抜け、とにかく一度はツルツルになると期待しているでしょう。

しかし、蓄熱式の場合は同じような経過をたどりません。

はじめのうちは全く抜けず、さらに毛周期も関係なく照射するなどと説明されるものですから、混乱してしまったり効いてないと怒ったりするかもしれません。

しかし、それはあくまでも予定された経過ですので、ツルツル状態が起こりにくいという違いを、事前に理解しておくことが必要です。

細かい部分の処理は苦手

SHR方式は、連続照射とともにハンドピースを素早く動かすというテクニックが必要です。

そのため広い面積の部位を処理するのは得意ですが、眉間などハンドピースを動かす余裕のない狭い場所は苦手にしています。

また、冷却面が接触していないといけないので、すねなど骨にあたってピッタリつけられない部位では、せっかくの安全性が損なわれます。

こういう場合は、従来の単発式や電気針脱毛のようにピンポイントで処理できる方法に切り替えるしかありません。

SHR脱毛(蓄熱式脱毛)ができる脱毛機械【光脱毛・レーザー脱毛】

同じSHR方式をうたっていますが、機種によって大きな差があります。

自分が希望する特長を持った脱毛器を選びましょう。

【脱毛サロン】SHR方式脱毛の脱毛機2種「ルミクス・ツイン」「ライエンスⅡ」

ルミクス・ツイン「抜けるハイスピードの脱毛機」

ルミクス・ツインの特徴
・痛みが少ない
・毎秒10回の連射機能と従来の単発機能を搭載
・施術時間10分の1、施術期間6分の1
・スキンタイプや体毛に合わせた自動プログラム

上記のような脱毛機能のほか、フェイシャルやバストアップにも使える万能機であると販売元は主張しています。

安定感のあるクーリング機能が搭載されており、普及台数も少なくないため、安全性については実績があるといえるでしょう。

ライエンスⅡ「毛周期にとらわれない脱毛機」

ライエンスⅡの特徴
・痛みが少ない
・毎秒10回の連射機能と従来の単発機能を搭載
・施術時間10分の1、施術期間4分の1
・家庭用と同じ100V電源で使用可能

従来タイプのIPL(E-light)方式と、高速連写(OPT)方式を使い分けることで、あらゆる毛質に対応できると販売元は主張しています。

1回あたりの施術時間が短く、脱毛完了も早いことから低コストで運用ができるそうなので、消費者側は価格に反映されることを希望していきたいところです。

【医療脱毛】SHR方式脱毛の脱毛機2種「メディオスター」「ソプラノ」

メディオスターNEXT PRO「多くのクリニックが推す人気の脱毛機」

メディオスターNEXT PROの特徴
・独アスクレピオン(asclepion)社製の
ダイオードレーザー脱毛器
・SHRに相当するSmooth Pulseモードを搭載
・特に痛かった部位の苦痛を軽減
・最新機種扱いで高かった施術費用も下がりつつある
・日本国内では「バルジ領域に効く」という説明が
なされている

波長810nmのいわゆる脱毛用ダイオードレーザーと、波長940nmの赤外線を同時照射する機種です。

蓄熱式に対応する連射モードも備えています。

痛くないと評判の人気脱毛機ですが、一方で「新しい仕組みの脱毛」という説明が、SHRもしくは蓄熱式という用語と共についてまわり、消費者のみならず医療者にも混乱を招いている面があります。

なお、アスクレピオン社の公式サイトにはバルジ領域に効くなどの主張は載っていません。

⇒ メディオスターNEXT PROをさらに詳しく!

ソプラノアイス・プラチナム「早くて痛くない!ムラがない脱毛機」

ソプラノアイス・プラチナムの特徴
・蓄熱式レーザー脱毛「SHRモード」の本家本元
・SHRモードのほかに従来式の単発モード(HR)も搭載
・上位機種の「プラチナム」は3波長のレーザーを使える
・SHRモードで3波長を同時照射する「3Dトリオ」がある
・メーカーのアルマレーザーズ社は蓄熱式に関する論文も
公表している

公開されている臨床データには「従来のダイオードと効果は同じなのに、特に色黒の人で痛みを抑えられる」と、尾ひれが付く前に書かれた、蓄熱式の純粋なメリットが明記されています。

そのダイオードに加え、YAGやアレキサンドライトに相当するレーザー波長を追加し、さらに蓄熱式SHRモードが使える上位機種「プラチナム」は、本当の意味でさまざまなスキンタイプと毛質に対応できる脱毛器といえるでしょう。

SHR(蓄熱式)脱毛機を使用しているおすすめ脱毛サロン【3選】

3つの脱毛サロンが導入するSHR方式脱毛マシン【料金・地域比較表】

脱毛サロン 全身脱毛
料金
1回あたりの
料金
ルミクス・
ツイン
ライエンスⅡ 脱毛サロンが
ある地域
ラココ 5回
69,000円
13,800円 東京・神奈川・千葉・埼玉
山梨・富山・愛知・大阪
京都・兵庫・岡山・広島
香川・愛媛・徳島
【東京~四国 31店舗】
ストラッシュ 6回
95,760円
15,960円 東京・神奈川・千葉・埼玉
愛知・福岡・沖縄
【東京~沖縄 13店舗】
アイセル 6回
96,000円
16,000円 新宿
【東京 1店舗】

※表示価格はすべて税抜きです。

いずれも、いわゆる「SHR方式」を全面に押し出したサロンです。

このカテゴリの脱毛器は施術者による技術の差があまりなく、メーカーが標準的なプランを示していることもあって価格も横並びになる傾向があります。

そのため今のところは、自宅や通勤・通学先からの通いやすさや、個人的な相性で選んでも大きな問題はないでしょう。

SHR(蓄熱式)脱毛機を使用しているおすすめクリニック【6選】

6つの医療脱毛クリニックが導入するSHR方式脱毛マシン【料金・地域比較表】

クリニック 全身脱毛
【顔・VIOなし】
5回
メディオスター
NEXT PRO
ソプラノアイス・
プラチナム
クリニックが
ある地域
ブラン 120,000円 銀座・名古屋
【全国 2院】
レジーナ 189,000円 札幌・池袋・表参道
渋谷・銀座・大阪・福岡
【全国 7院】
KM新宿
KM銀座
198,000円 新宿・銀座
【東京2院】
クレア 233,280円
※うなじなし
新宿・渋谷
【東京2院】
アリシア 288,750円 東京・神奈川・千葉
埼玉
【関東 15院】
リゼ 299,000円 青森・岩手・仙台・新潟
福島・東京・埼玉・横浜
名古屋・三重・大阪
神戸・京都・広島・福岡
【全国 19院】
聖心美容外科 316,000円 札幌・東京・埼玉・横浜
静岡・名古屋・大阪
広島・福岡
【全国 9院】
レヴィーガ 600,000円 恵比寿
【東京 1院】

※表示価格はすべて税抜です。

SHR方式のみを薦めている施設は少なく、スキンタイプや毛質によって最適な機器を使い分けるというスタンスが一般的です。

これは、たとえば「プラチナム」しか置いていなくても、プラチナムはSHRモード以外に単発式レーザー脱毛器としても使えるからです。

通常は、痛みが強く我慢できない患者が多い部位にSHR機器を使い、条件の良いところはアレキサンドライトや単発式のダイオードを使うケースが多いでしょう。

SHR脱毛(蓄熱式脱毛)をおすすめしたい人・できない人

機種によって性能に幅があることも踏まえつつ、選ぶにあたっての注目ポイントをあげていきます。

SHR脱毛(蓄熱式脱毛)をおすすめしたい人

・とにかく痛みを抑えたい人
・新しいものにチャレンジしたい人
・広い面積のムダ毛をまんべんなく薄くしたい人
・追加の美容効果を期待したい人

脱毛の施術は多くの人が問題なく受けているものの、痛みの感じ方には個人差があります。

今までの脱毛方式が痛くて耐えられなかった人や、出力を下げて照射するしかなく十分な効果を得られなかった人にとっては、新しいものへのチャレンジが有力な選択肢になるでしょう。

また、このカテゴリーの機種は多くが複数波長のレーザーや光を出すため、脱毛のみに特化した機種より追加的な効果を期待できるかもしれません。

SHR脱毛(蓄熱式脱毛)をおすすめできない人

・痛みより効果を重視したい人
・細かい部位までこだわりたい人
・目標とする時期が近い人
・新しい機種を慎重に見守りたい人

脱毛効果自体は従来式を超えるものではないため、今までレーザー脱毛などを受けて痛みが許容範囲だった人なら、あえて変更する必要性はありません。

また、細かい部分まで処理でき、ムダ毛がゴソッと抜けることなど、既存の脱毛方法にメリットを感じている人ならなおさらです。

費用面で大幅に安くなるなど状況が変われば話は別ですが、痛みの軽減以外は他の脱毛器でも対応可能なケースが多いでしょう。

まとめ:SHR脱毛・蓄熱式脱毛

「ダイオードと効果は同じで、痛みだけ軽減できる」という蓄熱式レーザー脱毛の誕生は大きな驚きでしたし、それを実現したSHRモードは素晴らしいイノベーションです。

しかし、その後を追いSHR方式を自称する機器の中には、正直首をかしげるようなものも混じっています。

そういった不純物のために、蓄熱式やSHR全体が怪しくインチクくさい雰囲気になってしまうのは悲しいことです。

水を入れたコップに赤インクを垂らすと、全体が赤く染まってしまいます。

しかし、せめて私たちだけは正しいものを見極める目を持ちましょう。