脱毛サロンでは、どうやって脱毛しているのか、あなたは知っていますか?

近年、脱毛サロンで脱毛することは、若い女性を中心に一般的になってきました。
ですが、どんな方法で脱毛するのか、よく知らない方も多いでしょう。

この記事では、脱毛サロンで広く使われている「光脱毛」について説明していきます。
光脱毛の仕組みや種類、光脱毛に似た医療レーザー脱毛との違い、光脱毛のメリット・デメリットについて詳しく知りましょう。

光脱毛って? ~光脱毛の仕組み~

「光脱毛」とは、ムダ毛に光を当て脱毛する方法です。
「フラッシュ脱毛」とも呼ばれ、多くの脱毛サロンで採用されています。

光脱毛は、肌へのダメージや痛みが少なく、美肌効果も期待できるため、サロンとの相性もバッチリ。
数ある脱毛方法の中でも、安全性が高いと言われています。

光脱毛の仕組み ~ 毛母細胞にアプローチ

光脱毛の仕組みのお話しの前に、まず「毛が生える仕組み」を知る必要があります。

「ムダ毛を剃っても抜いても、なぜ繰り返し毛が生えてくるのか?」

あなたは知っていますか?

ズバリ答えは、、、 「毛母細胞」が、毛を新しく作り出すからです。
※「毛母細胞」とは、毛根部分に存在する毛を作る細胞です。

厳密に言うと、「毛乳頭」が毛を作る栄養分と毛を生やす指令を「毛母細胞」に対して送って、毛母細胞が新しい毛を作り出します。

ムダ毛をカミソリなどで剃ったり抜いたりしても、毛穴の底に、毛乳頭と毛母細胞が残り続けるため、毛が再び生えてくるのです。
毛乳頭と毛母細胞が頑張る限り、毛は生え続けるというわけですね。

それでは、本題に戻しましょう。

「光脱毛」とは、ムダ毛に光を当て脱毛する方法でしたね。
なぜ「光脱毛」は光を当てるだけで脱毛できるのでしょうか?

光脱毛の仕組みは、毛母細胞に対して直接刺激(光)を与え、毛を生やす機能を弱まらせることです。

毛母細胞は、毛を作る工場のような働きなので、ここが弱まると、毛乳頭だけが頑張っても、毛が作られません。

毛母細胞は丈夫に作られているので、1度光を当てただけでは、毛母細胞はなかなか弱まりません。
毛母細胞を確実に弱めるには、何回も繰り返し光を当てる必要があります。

毛母細胞に光脱毛の光が届く理由

毛母細胞に光を当てて脱毛する仕組みは理解できたと思います。

しかし、先ほどの図を思い出してみてください。

どうでしょう?

毛母細胞は皮膚から遠い位置にありますよね。
果たしてこの場所に、光脱毛の光は届くのでしょうか?

その疑問を解く鍵は、メラニンにあります。

メラニン(メラニン色素)とは、皮膚や毛の中に含まれている色素のことです。
メラニンには「ユーメラニン」(黒褐色系)と「フェオメラニン」(赤黄色系)の2種類あります。

光脱毛の光は、黒色のメラニン(ユーメラニン)にだけ反応する性質があります。

毛母細胞は、元々メラニンを含んではいません。
しかし、あるタイミングでこのユーメラニンを取り込むため、メラニンを含んだ毛母細胞に直接反応し、光が届くようになるのです!

皮膚もすり抜けて、しっかりと毛母細胞に光が届くために、脱毛ができるのですね。

※イラスト必須※

■「皮膚も通る光って、人体に影響はないの??」と思いますよね。 そんな不安を感じたあなたは「脱毛の人体への影響は?」をご覧ください。

【おまけ】メラニンに関するさらに深いお話し ~ 毛の色はメラニンの仕業??

人種によって、毛の色が違うことってありますよね。
その違いにも実はメラニンが関係しています。さきほど、2種類のメラニンがあるとお話ししましたよね。それぞれの含有量によって、色が変わります。

・ユーメラニンの量が多い → 黒い毛
・フェオメラニンの量が多い → 赤い毛
・メラニンを含まない → 白い毛

光脱毛は、黒色のメラニンに反応するので、黒い毛には効果がありますが、白い毛には効果がありません。(年齢を重ねてからの脱毛は効果が期待できないということですね)

★ちなみに、黒色のメラニンは、紫外線から肌を守ろうとする働きがあります。
紫外線を浴びて肌が黒くなったり、シミやそばかすができるのは、肌が紫外線から守ってくれている証拠なのです。

 

では、毛母細胞がメラニンを取り込む「あるタイミング」とは、いつでしょうか?
それは、毛が成長する「成長期」です。 つまり、

光脱毛は「毛の成長期」にしか効果はありません。
脱毛をするにあたっては、とても重要なことなので、しっかりと覚えておきましょう!

「成長期」とは、「毛周期」という毛の生え変わるサイクルの1つです。

※「毛周期」と「成長期」について詳しく知りたい方は「毛周期を知れば脱毛効果UP?部位別の毛周期と脱毛のヒミツ」をお読みください。

光脱毛の仕組みがわかったところで、次は「光脱毛の種類」はどんなものがあるか、詳しくみていきましょう!

光脱毛の種類

光脱毛には、様々な種類があります。
現在では、主流の2種類と最新の光脱毛が、脱毛サロンで使用されています。

こちらでは、光脱毛の種類についてお話ししますね。

光脱毛の種類~主流のS.S.C方式とIPL方式~

数ある光脱毛の中で、脱毛サロンで主に使用されているのは2種類。
「IPL(インテンス・パルス・ライト)方式」と「S.S.C(スムース・スキン・コントローン)方式」です。

それぞれの脱毛方法と特徴について簡単に説明しますね。

IPL(インテンス・パルス・ライト)方式

□IPL方式の画像

〈脱毛方法〉・・・光のエネルギーで毛母細胞にダメージを与える脱毛方法です。
インテンス・パルス・ライトという特殊なライトがメラニンを含んだ毛母細胞に働きかけ、熱を発し、脱毛します。

〈特徴〉・・・広範囲に光をあてることができるため、施術のスピードが早いです。
剛毛でもしっかり脱毛でき、美肌効果も期待できます。

S.S.C(スムース・スキン・コントローン)方式

□SSC方式の画像

〈脱毛方法〉・・・ジェルを塗り、その上から光を当てる脱毛方法です。
光を当てると、ジェルに入っているカプセルの膜が破れ、毛の成長を抑制する成分が毛穴に浸透し、毛の再生力を抑えます。

〈特徴〉・・・肌に優しく、痛みを感じにくいのが特徴です。
顔や産毛などの薄い毛にも効果があります。

★IPL方式でもジェルを塗る場合はありますが、それは光の熱から肌を守るためで、S.S.C方式のジェルとは違うものです。

最新のSHR(スーパー・ヘア・リムーバル)方式とは?

光脱毛の中でも、最も新しい脱毛方法である、「SHR(スーパー・ヘア・リムーバル)方式」を紹介していきます。

SHR方式は、「蓄熱式脱毛」とも呼ばれている脱毛方法です。
採用しているサロンは少ないですが、毛周期を気にせず脱毛できるため、注目を集めています。

SHR(スーパー・ヘア・リムーバル)方式

□SHR方式の画像

〈脱毛方法〉・・・弱い熱を連続に与え、毛の再生を抑えます。
毛包全体に、広範囲の弱めの光エネルギーを連続して当てるため、ほんのり温かさを感じるだけで、痛みは少ないです。

〈特徴〉・・・毛周期に関係なく脱毛できるため、施術のスピードが圧倒的に早いです。
産毛にも効果があり、色黒の人でも脱毛できます。

光脱毛の種類や、それぞれ使用しているサロンやマシンについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

※2017年においては、SHR方式は「ストラッシュ」という脱毛サロンで使用されています。
 詳しくは「ストラッシュの脱毛は効果ある?口コミや料金を徹底調査しました」をご覧ください。

家庭用脱毛器とサロンの光脱毛の違い

□家庭用脱毛器の画像

最近では、光脱毛ができる家庭用の脱毛器が売られています。

家庭用脱毛器は、サロンと同じ仕組みですが、サロンよりも安く、時間や場所を問わずに脱毛できるため、使う人も多いです。

しかし、マシンの出力はサロンよりも低いため、痛みは弱いですが、効果は少なくなります。

自分で操作しないといけないので、照射漏れが起こりやすく、背中など手の届かないところは脱毛が難しいです。

サロンと違ってI・Oラインの脱毛ができず、トラブルが起こった時は、自分で動かないといけません。

家庭用脱毛器とサロンの違いをよく理解してから、購入を考えましょう。

レーザー脱毛と光脱毛の5つの違い

サロンで脱毛する方法以外に、医療機関(クリニック)でも脱毛する方法があります。

それは、「レーザー脱毛(医療レーザー脱毛)」と呼ばれ、光よりも強いレーザーを当て、脱毛する方法です。

レーザー脱毛は、光脱毛の仕組みとほぼ同じです。
レーザーが「黒色のメラニンを含んだ毛母細胞」に反応することにより、脱毛します。

レーザー脱毛は、医療機関でしか受けられないという大きな特徴があります。

他にも、光脱毛とレーザー脱毛には多くの違いがあります。

光脱毛とレーザー脱毛の違いを徹底比較!

光脱毛 レーザー脱毛
脱毛できる場所 脱毛サロン クリニック
①効果 △ 普通 〇 高い
②料金 〇 安い × 高い
③痛み 〇 弱い × 強い
④完了までの時間 × 長い 〇 短い
⑤施術時間 〇 短い × 長い

表のように、効果や料金、痛みなどの違いがありますが、それはなぜか、より詳しい説明をしていきます。

①効果が高い ~毛母細胞と毛乳頭を破壊する~

レーザー脱毛は、光脱毛より効果が高いです。

仕組みは光脱毛と同じで、レーザー脱毛も、毛の「成長期」にしか効果がありません。

しかし、光脱毛よりも照射の威力が高いので、毛母細胞だけでなく、毛を作る指令を出す「毛乳頭」にまでダメージを与えることができます。

そのため、毛母細胞にしかダメージを与えられない光脱毛よりレーザー脱毛の方が効果が高いと言われています。

②料金が高い ~光脱毛の3倍以上の値段~

レーザー脱毛は、光脱毛より高額です。

脱毛サロンで全身脱毛を6回受ける場合の相場は11万円程です。
しかし、クリニックで全身脱毛を6回受ける場合、安くても35万円程かかります。
サロンとクリニックでは、3倍以上も料金が違うとは驚きですね。

なぜ、レーザー脱毛の方が圧倒的に高価なのでしょうか?

レーザー脱毛の料金が高い2つの理由

レーザー脱毛が高額な理由の1つは、レーザー脱毛の機械が医療用だからということ。
光脱毛の機械よりもパワーが強く、マシン自体が高額になります。

もう1つは、資格を持った医者が運営しているため、人件費がかかるからです。

この2つの理由のため、レーザー脱毛の料金は、高くなってしまいます。

③痛みが強い ~我慢できなくてやめてしまう人も~

レーザー脱毛は、光脱毛より痛いです。

光脱毛よりも照射が強いレーザーを使うので、肌への刺激が強くなる分、痛みも増します。

パチッとするような強い痛みで、我慢できなくて途中でやめてしまうことも…。

痛みに弱い方は、レーザー脱毛はおすすめできません。

医療機関なので、麻酔を使用して痛みを緩和させることもできます。
→詳しく知りたい方は、「クリニックの痛みについて」へ

④脱毛が早く完了する ~回数と期間~

レーザー脱毛は、光脱毛より脱毛完了スピードが早いです。

光脱毛だと、脱毛完了するのに、短くて12回、長いと18回はサロンに通う必要があります。
レーザー脱毛なら、短くて6回、長くても9回クリニックに通えば、脱毛が完了します。

期間で考えると、光脱毛なら6回が2年かかる分、レーザー脱毛は、6回が半分の1年で済みます。

レーザー脱毛の方がスピーディなのは、照射パワーが強いので、毛母細胞と毛乳頭を早くやっつけられるからなんです。

⑤施術時間が遅い ~4時間かかることも~

レーザー脱毛は、1回の施術の時間は長くかかります。

光脱毛なら、全身脱毛1回が最も短いサロンだと、30分で、長くても2時間です。

レーザー脱毛は、早いクリニックでも2時間以上はかかります。
4時間もかかってしまうクリニックも、多いです。

レーザー脱毛は、通う回数は少ないですが、施術の時間は長くなるので、トータルの脱毛時間は、光脱毛と変わらないかもしれませんね。

光脱毛のメリット

光脱毛には、たくさんのメリットがあります。
ムダ毛がなくなる以外に、どんなメリットがあるのでしょうか?見ていきましょう。

1.自己処理の必要がなくなる

光脱毛の大きなメリットは、自己処理がいらなくなることです。

自己処理がなくなると、楽になるだけではありません。

実は、自己処理はデメリットが多く、良い脱毛方法ではありません。

自己処理で、剃ったり抜いたりすると、肌を傷つけてしまいます。
カミソリを毎月何十年も買い続けることを考えると、費用面でも、光脱毛よりも高くなります。

光脱毛でムダ毛をなくして、時間と費用が浮かせましょう。

2.痛みが少なく、肌へのダメージも少ない

光脱毛は、痛みも肌ダメージも少なく、安全性も高いです。

レーザー脱毛と比べると、照射の出力が弱いので、痛みも少なく、肌にも優しいです。

自己処理と比べると、皮膚の表面や毛穴を傷つけることがないので、肌のトラブルは少なくなります。

ただし、痛みが少ないと言っても、サロンによって差がありますので、サロンの痛みについて詳しく知りたい方は「全身脱毛は痛い?痛くない脱毛サロン調査済!痛み軽減5つの方法」をご覧ください。

3.美肌効果も期待できる

光脱毛は、毛穴の引き締め効果があり、美肌になります。

今、光脱毛で使われているマシンは、元々、シミやアザの治療が目的でした。
その後、脱毛にも効果があることがわかり、脱毛機器に応用されました。

事実、光脱毛により、シミやアザ、黒ずみまで解消されたり、肌が明るくなったりという報告は数多くあります。

脱毛だけでなく、美肌効果もあるなんて、一石二鳥!嬉しいですね。

4.医療脱毛と比べて料金が安い

なんといっても、光脱毛は、料金が安いことが一番の魅力。

医療脱毛(レーザー脱毛)が高額な理由はすでに説明しましたね。

脱毛サロンは、キャンペーンも多く、最近では、数百円から脱毛できることも珍しくなくなりました。

なぜ光脱毛はこんなに料金が安いのでしょうか?

それにはいくつか理由がありますが、脱毛マシンが改良され、マシン自体が安くなったことが大きな理由です。
近年では、脱毛サロン間での競争が激化したことも挙げられます。

安いと返って心配になる人もいるかもしれませんが、どのサロンも企業努力の結果なので、怪しむ必要はありません。

各サロンの詳しい料金については「全身脱毛の料金いくら?相場や値段が丸わかり!損しない選び方」をご覧ください。

光脱毛のデメリット

光脱毛には、メリットばかりではなく、デメリットもあります。

ここで、デメリットも知ることで、光脱毛は本当に自分に適しているのか考えてみましょう。

1.通う期間が長い

脱毛したい!と思っても、すぐには完全にムダ毛はなくなりません。
それは、どの脱毛方法も同じです。

ですが、光脱毛で完璧にツルツルにしようと思うと、どうしても2年以上はかかってしまいます。

2年の間でも、徐々に薄くなり、効果は目に見えてきます。
脱毛したい!と思ったら、できるだけ早めに通いましょう。

2.医療脱毛より効果が低い

光脱毛は、レーザー脱毛よりも効果が低いと言われています。

レーザー脱毛の方が、照射の力が強いからです。
できるだけ早く、効果的にムダ毛をなくしたい方は、レーザー脱毛の方が良いでしょう。

しかし、あくまで、レーザー脱毛と比較しての話なので、光脱毛は効果がない訳ではありません。

光脱毛はおすすめ!

ここまで、光脱毛について仕組みや種類から、レーザー脱毛との違いやメリット・デメリットまで説明してきました。

結論を言えば、脱毛サロンの光脱毛はおすすめです。

脱毛専門のプロが、脱毛からアフターケアまでしっかり対応してくれます。

最初に、カウンセリングで、脱毛の相談ができるので、あなたが抱えている脱毛の悩みをスッキリさせることができますよ。

女性なら、ムダ毛の悩みはみんな抱えているものです。
ひとりで抱え込まずに、まずは脱毛サロンで無料カウンセリングを受けてみてください。

ムダ毛と悩みに、さよならしましょう!